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特集1

天台宗無量寿山善福寺

ご先祖さまの恩に報いるため感謝の心を忘れず、一日一日精進していきましょう。

香の十徳

1 感格鬼神  感覚を研ぎ澄ます
2 清浄心身  心身を清浄にする
3 能除汚穢  穢れを取り除く
4 能覚睡眠  睡眠を覚ます
5 静中成友  孤独感を癒す
6 塵裏偸閑  多忙時でも心を和ます
7 多而不厭  沢山あっても邪魔にならない
8 寡而為足  少量でも芳香を放つ
9 久蔵不朽  何百年を経ても朽ち果てない
10常用無障  常用しても害がない

香道に関する十の得。古くから香に関する訓や効用を記したもので、香りは量ではなく、質が重要としている。

ウィキペディアより参照

わが国で初めて「香」として香木などを用いるようになったのは、仏教伝来の頃と考えられています。『日本書紀』には「推古天皇3年(595年)4月にひと抱えもある大きな沈水香木が淡路島に漂着し、島人がそれと知らずかまどに入れて薪とともに燃やしたところ、その煙が遠くまで薫り、これを不思議なこととしてこの木を朝廷に献上した」と記されています。これが日本で一番古いお香の記述です

香の歴史

奈良時代に鑑真和尚が唐より日本に渡られた時、数々の仏典と香料が伝えられました。インド・中国・朝鮮と「香」は仏前を清めるものとして、寺院で使用されていたのです。使われるのは主に「沈香」で、仏像を前に香をたき、法要の間中その優雅な薫りに参拝者は心を安らかにしました。また、聖徳太子は、人々が献上した香木で観世音菩薩像を作られ、法隆寺の夢殿に安置しております。

室町時代になると武士達の間で香木への嗜好は更に強くなり、中国との貿易の成功によって、良質な香木が多くもたらされるようになりました。「太平記」に名を残す佐々木道誉などによって数百種に及ぶ香木収集がされたことも事実です。
足利義政のもとで、志野宗信や三條西実隆ら文化人の手によって、「六国五味(りっこくごみ)」といわれる香木の判定法や組香が体系化されます

江戸時代の香り文化は「組香」の創作やそれを味わうための香道具の製作などに花開き、庶民の間にも香道が浸透していきました。数百種にも及ぶといわれる組香の数々はほとんどこの時期につくられたものです。

中国からお線香の製造技術が伝わり、庶民に普及しました。

仏様に香をたむけるのは、先祖に対しての感謝の気持ちを表します。

松栄堂HP参照